日本に近代的な造船所がつくられたのは、江戸時代の末（黒船で有名なペリー来航の時期）のこと。

当時世界一の造船国であったイギリスから技術を学び、浦賀、横浜、神戸、長崎などに本格的な造船所を建設しました。

明治に入ると、これらの造船所のいくつかは民間に引き継がれ、現在に至っています。

明治中頃には、まだ国内建造船より、輸入船の方が３倍も多い状況でしたが、日本の技術進歩はめざましいものがありました。

 

日本が急速に近代化してゆく中、造船業の果たした役割は大変重要でした。船をつくるための各種部品製造が機械工業など

その他の重工業の発展を促したからです。現在の様々な工業のルーツは、造船にあるといっても過言ではありません。

和暦	西暦	造船の歴史
大正７年	1918年	アメリカ向けに初めての輸出船を建造 翌年には世界第3位の建造量を記録
昭和14年～20年	1939年～1945年	第二次世界大戦 日本の商船隊は大きな打撃を受ける
昭和22年	1947年	政府が第一次計画造船を実施
昭和25年	1950年	朝鮮動乱 船の建造ブームが起き、造船業界は活況
昭和31年	1956年	175万総トンを建造し、世界一となる
昭和37年	1962年	当時世界一の大きさ 13万重量トンの「日章丸」を建造
昭和50年	1975年	48万400重量トンの「日精丸」を建造

その後も続々と大型船を建造し、技術力の高さを世界にアピール。

現在、中国や韓国と競う造船国として、世界の造船業界をリードしています。

 

坂本工業の歴史は今から50年以上前まで遡ります。

みなとヨコハマの核のひとつであったヨコハマ造船所は、現在ドッグヤードガーデン、日本丸メモリアルパークとして多くの人々に親しまれています。

このドッグでの仕事が坂本工業の原点です。