商船事業

お客様のニーズにお応えする多種多様な船舶を提供しております。

近年、高品質で実用的(使い勝手が良い)、安全で燃費が良く、かつ環境にやさしい船が求められています。

当社は高い技術力で、造船に求められる高水準なニーズにお応えできる商船をご提供します。

高速旅客船、観光遊覧船などの船舶の建造実績も有しております。

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 観光船 芦ノ湖海賊船(小田急)

18世紀のイギリスの海賊船をモチーフにした箱根芦ノ湖の帆船型旅客船です。

湖畔で本船のすべてを造ることはできないため、まずは横浜事業所鶴見工場にてブロックを製造します。

そして完成したブロックを湖畔の工場に運び込み、現地で船体の接合や艤装を行った後、進水・湖上運転(試運転)・引き渡しを行います。

・総トン数:約330t

・主要寸法:長さ 43.0m×幅 約10.0m×深さ 約2.9m

艦船事業

多様化する任務に応じて、高速巡視船などの各種巡視船艇、練習船など、豊富な官公庁船の建造実績をもっております。

巡視船「とから」「かとり」など、海上保安庁を代表する巡視船を建造してきました。

また、掃海艇「えのしま」、南極観測船「しらせ」の修理など、各種官公庁船の豊富な建造実績と修理実績を有しています。

当社の艦船事業は高度な技術力を活かし、船艇・巡視船・特殊船の造修事業を展開しています。

艦船事業においては、国を守る船を任されるという信頼の元に、

今後とも艦船の造修を通じて、国の防衛や海上秩序の維持と安全の確保に貢献していく所存です。 

 

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巡視船「かとり」

350トン型巡視船をさらに高速化するため、平成13年度に計画された型の1番船。

従来より幅、上部構造を拡大し、全あるみ合金製としました。

 

総トン数:335t

主要寸法:長さ 56m × 幅 8.5 m × 深さ 4.4m

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巡視船「とから」

350トン型巡視船をさらに高速化するため、平成13年度に計画された型の1番船。

従来より幅、上部構造を拡大し、全あるみ合金製としました。

 

総トン数:335t

主要寸法:長さ 56m × 幅 8.5 m × 深さ 4.4m

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掃海艇「えのしま」

船体構造を繊維強化プラスチック(FRP)製としたものであり、海自掃海艇 初のFRP船。

総トン数:570t

主要寸法:長さ60m×幅10.1m×深さ4.5m×喫水2.4m

 

ライフサイクル事業

メンテナンス・修理など

ライフサイクルにわたって、船の安全と価値を高めるサービスを提供します。

船自体の安全や性能はもちろん、人や積み荷の安全を守らなければなりません。

 

そのために船は定期的に造船所で、性能や安全性をチェックする必要があります。

船本体の塗装などの基本的な作業から、主機の交換といった大きな工事まで、次の航海が安全に行えるように修理・メンテナンスを行います。

時には、用途変更の改造工事や船体延長工事など様々な工事を行います。

当社のライフサイクル事業では、新造船から解撤までの船のライフサイクルにおいて、

入渠修理、沖修理、改造工事、搭載機器の点検、部品供給など、

お客様が必要とする生ざまなサービスを提供してまいります。また、環境負荷低減やより一層の省エネ運航の実現、

保有船舶をより長く経済的におつかいいただくための良質な保守保船サービスの提供など、船の一生をトータルにサポートしてまいります。

修理事業においては艦船、および商船に関わらず、すべての船に携わり修理、英日を行うため、仕組みや構造を全体的な視点で知ることが重要です。

 

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南極観測船「しらせ」の修理

南極観測船「しらせ」は、県k乳や観測で必要な大量の機材(具体的には、各種の計測機械をはじめ、燃料、建築資材、食料、小型飛行機、ヘリコプター、雪上車など)1,000トン以上にもおよぶ物資を毎年昭和基地に運んでいます。

毎年帰国後に船の整備、メンテナンスが必要です。当社でも修理・整備を行いました。

砕氷能力を向上させるための、雪の抵抗を小さくする散水装置や、氷が多くぶつかる耐氷帯に摩擦抵抗を低減するステンレスクラッド鋼を使用するなど、燃費低減・省力化をはかるための新しい技術が採用されています。

総トン数:12650t

主要寸法:長さ 138m × 幅 28m × 深さ 15.9m × 喫水 9.2m