ライフサイクル事業
ライフサイクルにわたって、船の安全と価値を高めるサービスを提供します。船自体の安全や性能はもちろん、人や積荷の安全を守らなければなりません。そのために船は定期的に造船所で、性能や安全性をチェックする必要があります。船本体の塗装などの基本的な作業から、主機の交換といった大きな工事まで、次の航海が安全に行えるように修理を行います。時には、用途変更の改造工事や船体延長工事など様々な工事を行います。
当社のライフサイクル事業では、新造船から解撤までの船のライフサイクルにおいて、入渠修理、沖修理、改造工事、搭載機器の点検、部品供給など、お客様が必要とするさまざまなサービスを提供してまいります。また、環境負荷低減やより一層の省エネ運航の実現、保有船舶をより長く経済的にお使いいただくための良質な保守保船サービスの提供など、船の一生をトータルにサポートしてまいります。修理事業においては仕組みや構造を全体的な視点で知ることが重要です。
南極観測船「しらせ」の修理
南極観測船「しらせ」は、研究や観測で必要な大量の機材(具体的には、各種の計測機械をはじめ、燃料、建築資材、食糧、小型飛行機、ヘリコプター、雪上車など)1,000トン以上にもおよぶ物資を毎年昭和基地に運んでいます。毎年帰国後に船の整備、メンテナンスが必要です。当社でも修理・整備を行いました。砕氷能力を向上させるための、雪の抵抗を小さくする散水装置や、氷が多くぶつかる耐氷帯に摩擦抵抗を低減するステンレスクラッド鋼を使用するなど、燃費低減・省力化を図るための新しい技術が採用されています。
総トン数:12650t
主要寸法:長さ 138m × 幅 28m × 深さ 15.9m x 喫水9.2m